若い草花は輝いて
「そうそう、今日って、原画家さんである、有末先生の誕生日なんだよ!」
「うん、そうなんだよ。さすが姉さん、ちゃんと調べてるんだね。
そうそう、若菜さんの誕生日が1月2日なのって、
もしかしたら有末先生のお気に入りだからかも知れないね」
「お、俺だってそれくらい知ってたぞ」
「慎吾、顔真っ青だぞ?」
「うむ。今初めて知ったといわんばかりだな」
「あんた、主人公なんだからそれくらい知らないとダメじゃない」
「まったく…もう少しいい主人公にできなかったのかしらね」
「ほんまになぁ。ホモ疑惑やわ、ダークやわ、勉強もさっぱりやわ…最悪やで。
それだけやない、他にも──」
「ら、ライムちゃん、いいすぎ…美月ちゃん、何とかしてよぉ〜」
「ほ、ほら、みんな、それより、早く。
1、2、3、はいっ!」
『有末先生、誕生日おめでとうございます!!!』