秘密のParty Party REVENGE






 寮に帰った私達は、晩ご飯を終えると、太陽君や伊集院君を部屋に招き入れ、ささやかなパーティーをした。
 伊集院君は小さなケーキを用意してくれていて、慎吾君は気恥ずかしそうに「さんきゅ」と言った。
 みんなで食べたケーキはとっても甘くって、美味しくって、とろけてしまいそう。
 慎吾君も美味しいって喜んでいたし、とっても楽しいパーティーだった。
 けれどパーティーが終わると、慎吾君はベッドの上にぐったりと倒れ込んでしまった。
「あ〜…疲れたぁ…」
「慎吾君、大丈夫?」
「うぅ…もう動きたくない」
 と、ベッドの上で寝返りをうつ。
 私は隣にちょこんと座って、そっと彼の額を撫でてあげる。
「今日はいっぱい歩いたし…パーティーでちょっと騒ぎ過ぎたのもあるけど、やっぱライムの事が1番疲れたよ」
「あ、あのね。ライムちゃんの事…あまり悪く思わないでね」
「解ってるよ、NANA。あいつも俺達の事を思って、デートコース考えてくれたりしたんだしな…。
 まっ、だからって覗き見していい理屈はないんだけど…その件は罰ゲームで水に流すからもういいや」
「ねえ、慎吾君。いったいどんな罰ゲームをライムちゃんにさせたんだい?」
「ハハッ、簡単な事だよ。こう言ってやったんだ」
 慎吾君は私の首に腕を回して、グイッと自身に引き寄せると、チュッと私の額に口づけをした。
 それだけで私は嬉しさと照れくささで、顔を真っ赤に染めてしまう。
 けれど、続いて慎吾君の言った言葉はますます私の顔を紅潮させてしまった。



「NANAの誕生日はついてくるんじゃないぞ。誰にも邪魔されたくないんだからな」







   つ づ く






SUMI様
>また来年が楽しみでつ(もう来年の話ヵョ!)
>来年はNANAのリベンジSSを楽しみにしてまつ(笑)

というメールを昨年の誕生日SS寄贈後HIDETOさんからいただき、今回の小説が生まれました。
NANAのリベンジ執筆を決意させてくれたHIDETOさんに感謝(笑)