WEIGHT BUST WAR!!~こんなボクだって男のコ~
「ふぅ…せっかくの休日なのに何か疲れたなぁ。
もう寝るか。おやすみ、七瀬。」
「うん、おやすみ慎吾くん。」
寮の部屋の電灯を消した後、
ボクは枕もとにある小さな電灯をつけ、
日記を取り出す。
けど、今日書くのはいつもとは違った内容。
ただその日の出来事を書くのではなく、
今日あったことをもとに、小説を書くんだ。
体重が重いほうが駄目だなんて誰が決めたんだろう?
女の子が男の子より重いといけないだなんて誰が決めたんだろう?
ボクは、思いついたままにペンを走らせる。
まずは、タイトルから─。
『こんなボクだって男のコ』
まさか、この時書いた小説が数年後、ベストセラーになるとは、
当時のボクは思いもしなかったんだ──。
END