サンタの秘密はユメのナカ?
1224号室に戻り、明かりを点ける。
「ふ〜」
ホッと一息つき、俺はベッドの上に腰を下ろした。
変に目が覚めてしまい、すぐには眠れそうにない。
まあベッドに戻れば、自然と眠気がやってくるだろう。
ふと窓に目を向けると、さっきまでと何かが違うと感じた。
首をかしげながら窓に近寄ると、視界をかすめる白い軌跡。
「あ…」
窓に張り付いて、目を凝らす。
すると…空に輝いていたはずの星々は姿を消し、代わりに真っ白な雪がしんしん降っていた。
「ホワイトクリスマスか…」
その幻想的な光景に魅了され、俺はしばらく窓からの景色を眺めていた。
雪は、いつまでも降り注いでいた。