若い草花は輝いて
「行っちまったな」
「うむ…冷たすぎたか」
二人を、ライム以外全員が睨みつける。
「ひどいです、二人とも。
川崎くん、すごく純粋だから、きっと深く傷ついたと思う…」
「そうね…彼、ああ見えて繊細だから…」
「もうっ、慎吾くんったら。どうしてあんなこと言ったの?」
「そうだよ、太陽くん、今頃泣いてるよ。ボク、探してくる」
「あ〜ん、七瀬くんが行くんやったら、うちも行く〜」
七瀬とライムが席を立ったその瞬間。
ドタドタドタ……と大きな足音が響く。
かと思うと、今度は部屋のドアが勢いよく開かれ、
そこからはこの世のものとは到底思えない
おぞましいものが姿を現した。