ブラザー・パニック!






「では第一問っ! ライムの誕生日はいつだっ!?」
「…………………えっとぉ…」
「時間切れだ。ライムの誕生日は11月14日、そんな事も知らないのか君は?」
 やれやれ、と呆れるマーク。
 一方ライムは涙目になってしまっている。
「そんなぁ…どうしてこんな簡単な問題を答えられへんのぉ?」
「いや、だって俺…ライムから誕生日聞いてねぇし」
「…それは、だって…うちの誕生日とっくに過ぎとったから、言う機会なかったし…」



「では第二問っ! ライムの好きな食べ物はっ!?」
「………………悪ぃ…」
「時間切れだ。正解は天ぷら。さすがはライム、和の心をよく理解している」
 今度はのろけるマーク。
 一方ライムはガックリと肩を落としていた。
「なんで答えられへんの…?」
「仕方ないだろ、知らないんだから。食堂だって男女別々だし…」
「うう〜っ…」



「では第三問っ! ライムの子供の頃の夢はっ!?」
「…ハリウッドスターだろ?」
 パァッ、とライムは笑顔を取り戻した。それを見て、慎吾も正解を確信する。
「残念ハズレ」
「…へっ?」
 慎吾とライムは、同時に首をかしげた。
「確かにライムはハリウッドスターを目指しているが、今回の質問はあくまで子供の頃の夢だ」
「な、なんだよそれ? そんなのありか? だいたいライムの子供の頃の夢って…」






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