秘密のParty Party REVENGE
ライムちゃんお勧めデートスポット1 音楽店
「ねえねえ、慎吾君はどんな音楽が好きなんだい?」
「あぁ…俺、あんまり音楽とか聴かないから…」
と言いながら、彼は興味深そうに店内を見回していた。
商店街の一角にある、小綺麗な音楽店。
ギターやピアノといった楽器が陳列され、ピカピカに磨かれてある。
ボク達はCDコーナーで、最新音楽の試聴を聴いてみる事にした。
その中でとっても面白い歌を見つけて、ボクはイヤホンを慎吾君に受け渡す。
「アハッ。ねえ慎吾君、この歌聴いてみてよ。すっごくステキな歌だよっ」
「へぇ、どれどれ…。わっ、何だこれっ!?」
「えっとぉ…『恋愛CHU! ―Remix―』だってさ」
「な…なんつーか、面白い曲だな」
「うんっ! ボクね、すっごく気に入っちゃったっ!」
「そ、そうか…。あ、曲が変わったぞ…次のも明るい曲だな」
「どんなの? 聴かせて聴かせてっ!」
「ホラ」
「わぁっ、こっちの曲もステキ」
「どっかの音楽グループのアルバムCDみたいだな」
「ねえねえ、このCD買おうよぉ〜」
「あ〜、そうだな。さっきの…『恋愛CHU!』は、ちょっと変わった曲だけど、そんな悪くなかったし。
えーと『SHORT CIRCUIT』っていうのか。NANA、割り勘でいいか?」
「ダ〜メ。今日はキミの誕生日なんだから、ボクが買って上げるよ」
「けど…」
「いーのっ。それにボクだってこのCD欲しいんだもの。2人で一緒に聴きたいし、2人の物って事にしようよ」
「NANAがそう言うなら…」
こうしてボク達はCDを買って、音楽店を後にした。
早く帰って、このアルバムCDに入ってる曲を全部聴いてみたいなぁ。