秘密のParty Party REVENGE






慎吾君お勧めデートスポットその1 公園の木陰


「えっと…慎吾君」
「なんだ?」
「これって…デートだよね?」
「ああ」
「なのにどうしてこんな、公園の…その、木陰に入るんだい?」
「ここなら覗き見でもされない限り見つからないからな」
「どうしてそこまで人目を気にしているの?」
「そりゃあ人に見られちゃマズイ事をするからさ」
「えっとぉ…それってつまり」
「NA〜NA。いいだろ? ここでしようぜ…」
「そ、そんな。だって、こんな所でぇ…。誰かに見つかっちゃうよぉ…」
「大丈ー夫だって。ほらNANA、俺の膝の上に座って」
「あっ…」
 夕陽が木々の間から射し込む薄暗い木陰に連れ込まれた私は、彼に後ろから抱きしめられた。
 そして慎吾君は私を抱いたまま地面に座り込み、私は彼のお膝の上に座り込む。
(お膝に座るだなんて…何年振りだろう?)
 幼い頃、温子伯母さんのお膝の上で絵本を読んでもらった事を思い出す。
 温子伯母さんのお膝はとてもあたたかくて、柔らかくて、気持ちよくて、心が落ち着いて、とっても大好き。
 慎吾君のお膝は温子伯母さんに比べてちょっぴり硬いけど、それが男らしくて、頼もしくて、安心する。
 けど、お膝以外にも、男の子だからこそ硬い部分が、もう1つ…。
「慎吾君。あ、あの…あのね。お尻に、その、えっと…当たってるん…だけど」
「いつもと違うシチュエーションが新鮮で燃えるからな…。それに何より、NANAが可愛いから…」
「そんな事言われたら、ボク…もう…君にだったら、なにされてもいいって思っちゃうよぉ…」
「それでいいんだって。NANA…」
 耳元で囁いた後、彼は指を私の脇腹へと伸ばす。
「ヒャンッ! くすぐったいよぉ…」
「NAーNA。あまり大きな声出さない」
「あ、ご…ごめんなさい」
 意地悪く囁く彼の言葉でさえ、今の私にとっては甘くとろけるような愛の囁き。
 キュンッ、と胸の奥がしまる。
 手は脇腹からゆっくりと下に下がり、ズボンの上から太股の間をさすった。
「あンッ。そんなところを触られたら、ボク…」
「NANA、可愛い…」
「ヤだ…そんな、照れちゃうよぉ…」
「NANA…」
 慎吾君は空いているもう片方の手で私の頬を撫で、ゆっくりと首を慎吾君の方へと回される。
 またキスされるんだ…と思った。
 彼の瞳を見つめて、彼も私の瞳を見つめて、お互いの目が細まり、顔が近づき…。
 唇の先が、かすかに触れる。

   ガササササッ ドッタ〜ンッ!






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