秘密の日記を見ませんか?〜美月の場合〜


あたしの名は佐伯美月。
鷹宰学園に通う平凡な女の子。
あたしは今、無性に叫びたい。窓を開けて叫びたい。月に向かって叫びたい。何はともあれ叫びたい。
けれど夜中に騒ぐ訳にもいかないので、心の中で叫ぼう。
(慎吾ぉぉぉっ! あんた……いったい……ナニしてんのよぉぉぉぉぉぉっ!?)
新聞部員だという事を抜きにしても、取材・調査をして真実を解明したいという欲求にかられる。
それと同時に、真実を知りたくないという恐怖も感じる。人間なんて矛盾だらけ。
ああ……なんか疲れちゃったなぁ。頭重い……。
リーガンさんが気づかないうちに、とっとと日記返さないと。



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