秘密の日記を見ませんか?〜お母さんの場合〜


真実・弐
娘、神崎七海


10月28日(木)

今日は鷹宰学園へ行った!
初めて車に乗って、温子伯母さんが運転してくれて、お外の世界をいっぱい見て、
鷹宰学園で編入試験を受けて、合格の知らせが電話で来たって温子伯母さんが教えてくれた!
正式な合格通知はまだ届いていないけれど、これで大好きな慎吾君との同棲生活決定!
まさか私が七瀬の書類を使って、男の子として編入してくるだなんて、
彼は夢にも思わないだろうなぁ。
でも、仕方ないよね。鷹宰学園は男女交際禁止って校則があって、破ったら即退学。
だから男の子同士なら問題無し! がんばって完璧な男の子を演じちゃうぞ〜。
でも彼の前だけでは可愛い女の子になって、い〜っぱい甘えちゃうんだぁ。
早く鷹宰学園に行きたいなぁ。行きたいなったら行きたいな。



10月29日(金)

彼に好きになってもらうためには、彼に喜んでもらわないといけない。
という訳で今日は慎吾君のためにHなサイトを見ていーっぱいお勉強をした。
男の子は――(以下自粛します。こんな破廉恥なもの読めません、読めませんとも)



10月30日(土)

今日は鷹宰学園からの合格通知が届いた。
何度も何度も読み直して、内容を完璧に暗記しても、まだ読み直した。
汚さないよう封筒に閉まって、読みたくなってまた出してを繰り返したり、
自分でも驚くほど浮かれっぱなしの一日だった。
温子伯母さんも一緒になって喜んでくれて、私を抱きしめたり、頭を撫でてくれたり、
膝枕をしてくれたり、肩を揉んでくれたり、ホッペにキスをしてくれたりした。
温子伯母さんとのスキンシップを楽しみながら、慎吾君ともこういう事をしたいなぁと想像する。
まず彼に会ったら私も抱きついてキスをして服を脱いで……えへへ。



10月31日(日)

明日はいよいよ鷹宰学園へ行く日!
そして今日は鷹宰学園の学生服が届いたの!
男物の学生服で、するするとした感触の厚めの生地が気持ちいい。
真新しい紺色もすごく素敵! 慎吾君もこれと同じ服を着ているのね。
ああ、慎吾君の制服姿……想像するだけでうっとりしちゃう。
私も本当は女子の制服を慎吾君に見せて上げたかったけれど、そうもいかないものね。
だからその分、身体は念入りに綺麗にしておかないと。
久し振りに温子伯母さんともお風呂に入って、背中を流してもらったり、
シャンプーを丁寧に丁寧にやってもらったりしたし、準備万端!
明日はいよいよ鷹宰学園へ出陣よ!
慎吾君に大好きになってもらうためにHな勉強もしっかりやったし、完璧ね!



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